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老後のために役に立たない!?個人年金保険!

少子高齢化の影響で不安視されている「老後の年金」

 

相談者の方の多くが「年金だけじゃ老後が不安!」とおっしゃられます。

 

では今のうちに何らかの対策を、という話になるのですが、貯蓄や運用などの準備をされている方はまだまだ少ないように感じます。給料が上がってこないなか、なかなかそこまで手が回らないというのが、現状なのでしょうか?

 

生命保険においていえば、老後資金対策で有名な商品に「個人年金保険」というのがあります。

 

この商品は毎月毎月、決まった保険料を保険会社に払い込んでいって60才もしくは65才で払込みを終わらせ、その後の5年間、もしくは10年間のあいだに、積み立てていった保険料を「年金」という名目で受け取れることができるというのが、一般的な内容となっています。

 

例えば30才男性の方が、60才まで保険料を払い込んでいってそこから70才になるまでの10年間、毎年年金を100万円受け取る場合、月々の掛け金はだいたい23,000円くらいになります。

 

毎年の年金が100万円で10年間受け取ることができるわけですから、受け取り総額は1,000万円になります。それに対する費用は、年間の掛け金276,000円(23,000円×12か月)×30年間で、総額828万円となります。

 

828万円が1,000万円になる!?この時代に?と思われる方もなかにはいらっしゃるかもしれません。ひょっとして、ものすごくお得な商品ではないかと・・・

 

 

しかしここでよく考えていただきたいことが2つあります。

 

1点目は一度加入したら70才まで待たないとここまでのおトク度はない、ということです。保険料を払い込んでいるあいだもちろんですが、払い込みを終了した後も年金形式でお金を受け取らないと受取総額は1,000万円を割り込んでしまいますので注意が必要です。つまり払い込み期間の30年間と、受け取り期間の10年間をあわせた40年間のあいだ、契約内容に手を付けないということが大前提になります。

 

2点目は、本当におトクなのかどうか、という点です。保険会社ではよく、返戻率といって、お客様の手元に返るお金の割合が払い込んだ保険料総額に対してどの程度なのか、という指標でセールスしてきます。

 

この個人年金保険の上記の30才男性の例でいうと、受け取り総額1,000万円に対して元手である保険料総額は828万円になりますので、1,000(万円)÷828(万円)=約120%という計算になります。つまり20%増しになるというわけです。この部分を強調して「銀行預金よりおトクですよね!」といってセールスしてくるわけです。

 

しかし運用目的で利用するということであれば、他の金融商品同様に利回り計算する必要があると私は考えています。銀行預金ですら元本に対して何%と表示しているのに、保険の場合だけは別で、返戻率で説明するというのはおかしい気がします。

 

上記の例でいくと受け取り総額1,000万円に対し、費用は828万円ですから利益は172万円になります。この利益である172万円は、40年間契約に手を付けない、というのが条件になるので1年あたりの利益を計算する場合は、172(万円)÷40(年間)という算式になり、1年あたりの利益は43,000円となります。

 

年利回りの計算方法は「1年あたりの利益÷総費用」になるので、43,000(円)÷8,280,000(円)×100=0.52%となり、この場合の年利回りは0.52%となることが分かります。

 

これをみる限り、確かにこのまま何十年間も物価が上がらない、賃金が上がらないという前提でいけば確かに銀行預金よりもおトクになるのかもしれませんが、将来は誰にも分からないはずです。にもかかわらず、年利回り1%にも満たない商品に加入して数十年間のあいだお金を塩漬けにさせることに本当に価値があるのか、いま一度しっかりご検討いただければと思います。

 

※個人年金保険が悪い商品だというつもりはありません。その方にとって年金保険が最善の方法だということであれば、それが最善の選択肢であるはずです。しかしあまりに返戻率だけにとらわれて加入の判断してしまうと、本当に役に立つ商品なのかどうかが分からなくなってしまうのではないかと思い、記事にしてみました。

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